口臭
日常生活を送っていて、ふと口臭が気になることはありませんか?
昨日の夜食べた食事のせいで、朝仕事に行くのに気になったりと、自覚症状がある場合もありますが、自分では気付かず過ごしていることもあります。周りの人も、直接は言いにくいものです。
口臭について
口臭セルフチェック
下記項目のうち、1つでも該当すれば要注意です。
- 口の中がネバつく
- 口が渇きやすい
- 歯磨きは毎日しない
- 虫歯がある
- 舌が白っぽくみえる
- 歯によく物がつまる
- 3年以上歯医者さんに行っていない
- 歯ぐきから血や膿がでることがある
- 人から口臭を指摘されたことがある
- タバコを吸う
原因
口臭が気になり、人との会話や職場での生活に悩んでいませんか?
加齢や食べ物のせいだけだと思っていませんか?
正しく原因を知り、対策していきましょう。
- 舌苔(ぜったい)
舌苔とは、舌の上に溜まったタンパク質のことです。これが臭いの原因です。治療が必要なほど、強い口臭をひき起こします。
歯周病患者でもほとんどの口臭の原因が舌苔です。舌磨き専用のブラシで力を入れすぎず優しく洗浄してください。 - 生理的口臭
日常生活において誰もが起こる現象です。
起床時・緊張時・空腹時・疲労時など、唾液が減少して起こります。
あまり気にしなくても大丈夫ですが、水分補給やうがいで解消されることもあります。 - 唾液分泌量の減少
加齢・ストレス・不規則な生活・タバコやお酒の摂取など、口腔内の唾液が減少することで細菌が増殖して起こります。 - ドライマウス
ドライマウスは、口腔乾燥症ともいいます。 - 精神的ストレスによる神経バランスの崩れ
- 噛まなくてもいい軟らかい食事
- 鼻炎などによる口呼吸
などが原因で多くの人に出る症状です。
症状が進むと、舌表面のひび割れや、舌痛が起こったりと生活に支障をきたします。
糖尿病や薬物の副作用、自己免疫疾患が隠れているかもしれません。また、女性の場合は、更年期障害としての症状でもあります。
食べ物による口臭
ニンニクやキムチ・ねぎ・お酒やコーヒーなど食べたり飲んだりすることで起こります。胃の中からなくなると自然に臭いは消えるので、ブレスケアやガムなどで緩和できます。
甘いお菓子やジュースなどの砂糖が多く口腔内に残ると、細菌が元気になって虫歯と口臭の原因になります。
ご飯やおやつを食べたあとはしっかり歯磨きしましょう。
歯周病や虫歯
放置すると口臭だけではなく、悪化し他の症状も引き起こします。
口腔内にはたくさんの菌が存在します。
- 善玉菌・・身体にプラスになる働きをする
- 悪玉菌・・マイナスの働きをする
- どちらでもない日和見菌
普段はバランスを取って健康な状態では善玉菌が優勢です。
口内環境が悪化すると悪玉菌が活発になります。唾液の量が減っていたり、虫歯や歯周病菌が喜ぶ歯垢や汚れが溜まったりすることで悪玉菌が優勢になります。
内科的原因
胃腸機能の低下や糖尿病・貧血・肝臓や腎臓の疾患などで起こることもあります。
体内で発生した悪臭物質が血液に流れ込んで全身をめぐり、肺から口へと漏れてくるものです。
口臭だけでなく体臭の原因にもなります。
予防
- 口臭予防は、歯磨きで歯の汚れを取るだけではなく歯についた細菌をとることを心掛けましょう。
- 乾燥しないように唾液の量を増やしたい場合は、水をよく飲んだり、食べ物をよく噛みましょう。あと舌の体操をして唾液腺を刺激しましょう。
- ストレス過剰で自律神経が常に優位にたっている状態では、殺菌作用や浄化作用の強い唾液が十分に分泌されません。ストレス発散を心掛けリラックスしましょう。そうすることで、副交感神経を優位にたたせるようにしましょう。
このように口臭の発生には多くの疾患が関与していることがわかります。
その90%以上は口腔内に原因があることもわかっています。したがって、歯科治療と口腔清掃でほとんどの口臭は改善できます。
一時的には改善されても、歯磨きやメインテナンスを怠ったりすると再発する可能性がありますので、定期検診やクリーニングをしましょう。
当院では、同じビルの歯科クリニックと連携して対応いたしますのでご相談ください。
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