インフルエンザ予防接種
コロナ禍におけるインフルエンザ予防接種について
これからの冬の時期は、新型コロナとインフルエンザの同時流行が懸念されます。それらの流行のことをツインデミックとも呼ばれています。
新型コロナウィルスとインフルエンザでは、咳・発熱・倦怠感といった初期の自覚症状が類似しているため、判断に苦しむことも考えられます。
インフルエンザワクチン接種お考えの方
また、インフルエンザ予防のために、事前にインフルエンザワクチンを接種したいとお考えの方もいらっしゃると思います。来院に対して躊躇されている方もおられると思いますが、事前にお電話にてご相談いただけましたら対応致します。
インフルエンザ ワクチンの効果
発症や重症化の確率を下げる効果
インフルエンザワクチンを接種したからといって完全に感染を抑えるというわけではありません。もちろん、大半の方には発症する確率を下げられたり重症化を防いだりという成果は出ていますが、ワクチンの接種が合わないという方もいらっしゃるのが現実です。そういう方は医療機関にて相談していただけたらと思います。
しかし、これまでにワクチンの接種を受けることによって発病や死亡を阻止したというデータもありますので、※予防接種が不適当である方以外は積極的に接種されると良いと思います。
※接種が不適当な方とは
明らかな発熱(通常37.5℃以上)を呈する人、重篤な急性疾患を患っていることが明らかな人、予防接種液の成分によってショックやアナフィラキシーを呈したことがある人、その他予防接種を行うことが不適当な状態にある人、などです。
インフルエンザワクチン有効期間について
インフルエンザワクチンの効果は、約5ヶ月持続するとされています。日本では12月から4月頃に流行する傾向にありますので、10月早々からワクチン接種をお勧め致します。
インフルエンザにかかったら
インフルエンザは感染力が強いという特徴があります。主に飛沫感染もすることから、他人との接触をしないように気をつけなければなりません。
安静にして十分な休養をとることが一番です。その際に気をつけなければならないのが、部屋の室温です。インフルエンザウィルスは、低温・低湿度で増殖しやすく、室温は20度以上、湿度は50%以上保つといいでしょう。
コロナのこの時代にこそ、インフルエンザワクチンの接種を国では推奨しています。皆様の健康維持のためにもインフルエンザワクチンの接種について検討していただけたらと思います。
インフルエンザとは
ウィルス感染により発症します
インフルエンザは、ウィルスに感染して起こります。普通の風邪よりも感染力は強く、症状も重いです。通常、冬に流行ることが多いですが、近年では暖かくなり始めた時期にでも発症することが多くなってきました。
3種類の型
インフルエンザウィルスには、3種類あります。人によったら、同じ時期に再度発症し、調べてみたら型の違うインフルエンザだったということもあります。
- A型(ソ連型・香港型)
- B型
- C型
原因
感染した人のくしゃみや咳によってウィルスが飛び散り、それを吸い込むことで感染します。また、発症した人が咳・くしゃみなどによりウィルスが付着した手などで触ったものからの感染(接触感染)があります。
症状
- 頭痛
- 発熱(39度以上)
- 悪寒
- 関節痛、筋肉痛
- 目の充血
- 全身の倦怠感
- 咳
- 喉の痛み
対策
- うがい、手洗い
- マスクの着用
- ワクチンの接種
- 室内の湿度を保つ
- 人ごみは避ける
- 規則正しい生活
- バランスのよい食事
- 脱水症状を予防するためにも水分を十分にとる
合併症も引き起こす
合併症(インフルエンザ脳症、肺炎、気管支炎、中耳炎)を併発することもあり、重症化することがあります。お年寄りや、お子様、免疫力がおちている方などは、重症化する恐れがあります。周りにインフルエンザを発症した方がいたり、少しでもおかしいなと感じたら早めにご相談ください。
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