汗疱状湿疹
汗疱(かんぽう)状湿疹はあまり聞き慣れない湿疹の名称ですが、汗が関与しておこる湿疹症状と推測できるのではないでしょうか。
汗疱状湿疹とは
手や足の裏に汗をかきやすい人におこりやすい病気です。
汗を比較的かきやすくなる、春から夏にかけて発症することが多くみられます。
一見、水虫(白癬菌)や、掌蹠膿疱症のような感じにも見えます。初期段階では、識別が困難です。
汗疱の特徴として、指の側面や腹・指の股や手のひらに透明な水泡ができます。
個人差はありますが、始めは小さな湿疹が手や足の裏に現れ、次第に大きくなり痒みがで始めます。
原因
汗は、皮膚の中にある汗腺で作られ、汗管を通って皮膚外へ出ていきます。
しかし、汗管で汗が詰まってしまうと水膨れができて発症します。
対策
- 手や足の汗をなるべく抑えるようにする
- 食器を洗う時に温水・素手の使用を避ける
- 刺激性のある食べ物を控える(香辛料などが発汗を促してしまいます)
- アルコールをなるべく控える(血流がよくなり、汗をかきやすい)
- まめに保湿をする
- 病院から処方された外用剤を塗布する
※汗をかいたらいけないという思いから、冷たい飲み物を多く飲むことで胃が冷えてしまいます。体内を温めることは忘れないようにしてください。
お薬について
他院で同じ外用剤を処方されても、塗布の仕方、塗り方を医師から直接指導を受けていないために、いっこうに良くならない患者様が多数いらっしゃいます。
当院では、外用剤の中身の説明だけではなく、塗り方、塗る量などなど様々なアドバイスをすることにより、より改善効果も得られております。患者様によっては、アレルギー体質があることで、掻痒を合併する方もおられます。その場合は、まずはアレルギー検査などでアレルギーの種類や重症度をお調べし、それにあったお薬の処方をいたします。
症状が出て、なかなか治らない場合は早めに皮膚科、アレルギー科のある仙川駅前すずきクリニックまでご相談ください。
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